「マタニティ座禅」と5月のお産。

☆6月8日(金)、鎌倉の建長寺で湘南鎌倉総合病院主催の「マタニティ座禅」(3回目)があり、齋藤助産院では毎回、妊婦のスタッフが参加していましたが、今回は私も2人のスタッフと一緒に参加しました。気持ちのいい日でした。お寺の周辺は紫陽花の季節なのでとても混んでいましたが、空は晴れて風が気持ち良く吹いていました。講堂の中は観光客の声も遠くに聞こえ、指導してくださるお坊さんの話に従い足を組み、指の形を作り、1時間ほど座禅のまねごとをしました。その後、禅の作法に則った精進料理をいただき、最後に湘南鎌倉総合病院副院長の井上先生のお話を聞きました。30人くらいの参加者で、半分くらいは妊婦さん、そして御主人と思われる方も数人いらっしゃいました。地元紙(?)の取材もありました。

☆生きている今に起きていることに注意を向け体感していくこと。深い呼吸と自分の体の緊張を解き放つことを意識すること…。もっと言われたかも知れないけれど、指導長さんのお話はそういうことでした。ご飯に感謝する気持ちを大事にすること。一粒のお米も大事にする、タクアンとお茶できれいにしてお返しする…ということも学びました。厚揚げが大きすぎて、ご飯もちょっと多くて食べきれるか心配でした。でも頑張って完食しました。お代わりをしている人もいました。井上先生のお話はよく聞こえなくて残念でしたが、「陣痛の痛みや不安を避けるのではなく、前向きに経験していくことも大事なのでは…」というようなことを言っていたと思います。私の長女が双子を産んだ時にとてもお世話になったベテランの助産婦さんが、赤ちゃんとパパと一緒に参加していました。「お産はどうでしたか」と聞くと目を丸くして「看ているのと自分で産むのとは大違い。大変でした。」と笑っていました。

☆終わって急いで帰りました。「合宿(おっぱいを直接吸えない母子のためのデイケアプログラム)」のお客様を送る予定があったのです。合宿2回目ですが、あまりうまく行かず、私たちが助産院に帰ってからもいろいろ相談をしていて16時過ぎに帰りました。そうしたら18時過ぎに本人からとってもうれしい電話がありました。「吸ってくれました!うれしくてうれしくて、つい電話をしてしまいました。」「みんなに言っておくねー」私もとっても嬉しくなりました。せっかく良く出るおっぱいなので、できたら直接吸ってもらいたいのですが陥没乳頭でちょっと吸いにくいようです。

☆5月のお産は5件で、そのうち自宅出産が3件ありました。助産院のお産は2件だけでした。自宅でのお産は、過去の出産がスムーズな人という条件をつけているので、お母さんも自分のお産に自信を持っている人が多く、こちらも家族の会話を楽しみながらお仕事をさせてもらっています。私も1件お手伝いに行きました。真夜中でしたが、赤ちゃんが生まれる直前に三男坊が起きてきたのが印象的でした。おめでとう、お姫様。これからの日々が楽しくありますように。

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暑い夏。