春だよ~。

☆寒い寒いと言っていた今年の冬も、お彼岸を過ぎてから急激に気温が上昇し、日によっては「昨日より10度以上の差」などとテレビで言っている。こぶしの花がゆっくり咲き、あっというまに桜も満開、天気が良いので何回も花見が出来た。安売りで買った残りもののチューリップも賑やかにきれいに咲いています。

☆3月のお産は6件でした。1件、破水してお腹が張っているだけなのに心音がちょっと落ちてきて病院に行った経産婦さんがいました。病院で陣痛をおこす点滴をしたら1時間くらいで生まれましたが、最後はお腹を押してもらって「力め、力め!」と言われて「助産院とは真逆なのでどうして良いか分からなかった」とのこと。「でも心音落ちていたから急いだんでしょう」と言うと「そうだけど…..でもびっくり」。翌日、元気な赤ちゃんと一緒に退院して助産院にもどることができ、ご家族と元気に過ごしていました。

☆貧血がひどくて長らく病院管理だった38歳の初産婦さんも助産院で無事に生まれました。ずっと2分間隔くらいの陣痛で苦しくて手足をバタバタさせて叫ぶので「この人にマインドフルネスは無理だな~」とながめていたら、そのうち赤ちゃんの下降にあわせて右を向いたり左を向いたり….。「右のほうにいる」と言うと右足をガンガン踏んで(一見あばれている風)赤ちゃんの下降を助け、お風呂も2回入り、助産院に到着してから12時間くらいで産みました。キズも無く、赤ちゃんも元気でした。翌日ママは不思議なことに声も枯れておらず、筋肉痛も軽微で私たちは「???」な世界でした。本人曰く「手足をバタバタさせていたのは痛みを他に逃すため」だったそうです。

☆3月31日、湘南鎌倉総合病院の出生前診断に関する勉強会に行きました。とても良い勉強会でした。昔、赤ちゃんの心臓に異常が見つかり、心像だけでなくあっちもこっちもおかしい、ダウン症の可能性もある…等と言われて、妊婦さんと一緒に途方にくれたことがありました。待たされたあげくの告知だったので、午後の3時頃二人で泣きながらたらこスパゲッティを食べました。そして「医学は人間の幸せのためにあるんだよね」と彼女に言いながら自分にも言い聞かせました。その後こども医療センターに転院し、詳しい検査を受けた後で「赤ちゃんは今はとても元気なんだって。でも生まれた直後が大変で手術とかが必要で、その後も様子を見て何度か手術をするかも知れないんだって。でも心配していたお金もかからないし、私がんばります。」と彼女はおどろくほどの決意を見せました。今はペースメーカーを入れながら優しくておもしろい中学生に成長しています。

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さむ~い 2月。