木枯らしの音。20回目の「お産カーニバル」のご案内

朝、星のきれいな暗いうちに外に出ると、カサカサと落ち葉が風に吹かれ、「あー、秋のおわり、冬のはじめ」の気配がするようになりました。同じ木枯らしの音でも、私の生まれた東北ではとても寒くて体がちぢこまってしまいますが、まだ今はそこまで寒くはありません。今朝は3時前に目が覚めましたが、起き上がると寒さでついグズグズしてしまいました。

今年もあと1ヶ月ちょっとで終わります。年々時間が過ぎていくのが早いです。母が死んだ年まであと10年…と考えると、すぐですね。それまで何ができるでしょうか。個人事業の齋藤助産院を法人化して「一般社団法人」齋藤助産院にするための手続きを進めていますが、なんだかいろいろ大変です。専門の人を頼んでいるのですが、それがあちこちややこしいのです。「助産院という仕事を続けたい、助産院で子供を産んでみたい、育ててみたい」という女性たちが少しでもいれば、自分ができなくなっても続けられる環境を残しておきたい…と思っています。世の中はますます近視的で組織化されていって、それぞれに自分を適応させていかなければ生きていきにくい…..とても便利な半面で不自由さを感じている人は多いのではないでしょうか。開業助産婦の「お産」にしても「母乳相談」やもろもろのお仕事にしても、今の世の中では「本当に必要なの?」と思っている人が多いと思います。「そういわれればそうかもな」と思う自分もいる一方で、「古いホルモン」であるオキシトシンの存在が注目されているように、人と人とのつながりや、肌と肌の触れあいのプロセスに、生きていく安心感や希望を持てる仕事の一つではないでしょうか。

11月24日(日)に「お産カーニバル」が開催されます。いろんな人の力で細々と続けて20年になりました。今回の目玉のトークセッションでは湘南鎌倉総合病院の井上裕美先生、東海大学の小貫大輔先生とともに、私も少し加わることになりました。各ブースでいろんな情報を得て、リサイクルで得をして、子供を楽しく遊ばせて、そして自分の生き方に自分で「イエス」と言えたらいいなーと思います。近くの文教大学の学生食堂を借りてやります。ぜひ来てくださいね。

(齋藤弓子)

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