この1年を振り返って

今年もあと10日で終わりです。コロナ、コロナの1年でした。助産院はマスクと手洗いとうがいの励行くらいで、平常通りの営業でした。乳腺炎でお熱のある人も受け入れていたので、病院に行けない人も来ていました。ただご主人の宿泊は制限し、「子育てサロン」も3人までということで再開してやっています。気持ち的にはなるだけ通常に近い状態で、普段の生活を続けていようと思っています。

こんな中、12月に入って夫の母が亡くなりました。享年98歳で親からもらった体を大事に使いきり、目が見えなくなり、足が弱くなり、ご飯も食べられなくなって亡くなってしまいました。でもおばあちゃんの気持ちはどこかにちゃんとあって、いつかどこかで別の人になって生まれて来そうな気がします。赤ちゃんは生まれた時、前世の記憶が残っていて、「オギャー」と泣いてまたウトウトと寝て、24時間くらい経って「お腹が空いた」「おしっこ」「うんち」「抱っこ」と目覚めた時は過去の記憶を無くし、新しい一人になっているという話を、お産をしたばかりのお母さんから聞いたことがありました。「私の亡くなったおばあちゃんに似ている気がする」とその人は言っていました。身内のところに生まれてくるのかどうかは知りませんが、いつか赤ちゃんが生まれた時、「この赤ちゃんはなんだかうちのおばあちゃんに似ている」って気持ちになれたら楽しいです。愛情深くかしこくて誠実、とても向上心のある人でした。もっと何か別の生き方がある…と思って出来なかったという気持ちを持っていたかもしれません。子供や孫たちにとても一生懸命でした。そんな魂です。

1週間、山形へ行ったり来たりしましたが、その間おさんはなく、次の週で2人生まれました。1人は女の子でもう1人は男の子。どちらも二番目。まだ生まれて2・3日目なのにもうお部屋でママとゆっくり過ごしています。上のお姉ちゃんも生まれた時はママのお産の声でびっくりして近寄りませんでしたが、もうすっかり頭を撫でてあげたりお姉ちゃんぶっています。このみちゃんの地球は今のところ平和です。

そして昨日の朝方(日付が変わってすぐと、4時頃)続けて2人のお産がありました。今月はあと1人となりました。でも産後入院の要望が多くて、1週間、10日間と滞在される方、「今日1日」とリフレッシュステイに来られる方が次々で、お部屋のやりくりとご飯の支度が大変です。増築の話は設計が振り出しに戻り、完成は来年の秋以降になりそうです。来年はいい方向に向かっていけますように…、良いお年をお迎えください。(弓子)